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2007年夏の参院選に連なる選挙シーズンの第一幕が、10月22日の二つの衆院補選だった。民主党は初戦に負けたのであるが、この敗北から教訓をしっかり学び取り、2007年夏の決戦に役立てることができれば、今回の敗北を次の躍進につなげることができる。
民主党が学ぶべき教訓の第一は、小沢一郎代表を大切にしなければならない、ということだ。小沢代表は民主党にとってかけがえのない大黒柱である。党執行部と小沢代表の側近は、小沢代表の健康を守る責任がある。どんなことがあっても、再び入院するような事態を招くようなことをしてはならない(小沢一郎代表が入院したとき、自公連立政権の幹部がどれほど喜んだか、民主党員は忘れてはならない)。
第二は、10月22日の投票日直前に表面化した前原前代表らの反執行部的な動きは、百害あって一利なし、である。こういう動きが選挙を戦っている候補者にとっては、最も打撃が大きいのである。前原氏らに民主党への愛党精神があるなら、投票日直前の分派的行為は慎むべきである。分派活動の首謀者は反省すべきである。
第四は、民主党は、戦いにおいて真の敵は何かを示すべきであった。それは、ズバリ言えば、創価学会とマスコミである。今回の10.22衆院補選において、民主党は、マスコミと選挙マシーンと化した巨大宗教団体に負けたのだ。自民党の選挙運動の主力は、いまやマスコミと創価学会なのだ。民主党は創価学会がいまの日本の政治を牛耳り、支配し、その上、選挙までも左右する巨大パワーであることを国民に教えるべきである。民主党は、今後、創価学会批判を強めるべきである。同時に放送法違反のマスコミを許してはいけない。
第五は、民主党は共産党批判を強めるべきである。自公対民主の対決において、共産党は、結果的にではあるが、自公連立勢力に味方している。共産党は、自民も民主も同じだといって民主党を攻撃しているが、結果的には自公連立勢力の勝利を助けている。共産党が自公連立政権を支えているのだ。民主党は共産党への批判を強めるべきである。
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